みなさん、こんにちは。
昨日、Gさんの上顎のオペを行いました。Gさんは以前、僕がテレスコープデンチャーを作って長い間快適に使ってもらっていたのですが、その土台となる歯が割れてしまい、今回その代わりになるアンカーを作るためのオペを行いました。
術前。
今回は上の左右糸切り歯付近に埋入する計画を立て、いつも通りCT撮影、コンピューターシュミレーションを行いサージカルガイドを用意してのオペでした。
骨の幅、高さはオペに問題の無い状態でしたが、骨質はかなり軟らかいと判断いたしましたので、骨質改造処置を行いながらのオペを計画しました。
口腔で何の指標も無いところへの、ドリリングの方向を確実なものにするためのガイドです。
まず、ガイドを口腔内に固定してドリリングを開始しました。これで方向はシュミレーション通りなので、ここからはガイドを外してオペを進めます。
それだけのためのガイドですがフリーハンドのオペよりも数倍の安心感が持てます。
その後軟らかい骨に対してコンデンス(圧縮)しながらオペを進めるためにミニフラップを開けて骨を確認しながらオペを終えました。
骨質改造も予定通り行い、しっかりとした初期固定も取れました。
本日、洗浄に来られたのですが、痛みも当日には治まり、いつも通り義歯も装着され食事も開始されているようなので6週後が楽しみです。
通常、上の義歯のためのインプラントは4本は欲しいところですが咬合力、年齢、義歯の形態を考慮にいれ今回は2本としています。
しっかり噛み合わせのチェックとメンテナンスを行い予後を追っていきたいと思います。